慢性前立腺炎からの脱出

慢性前立腺炎になったひとりの男の戦いの記録である

ついにあの言葉を聞く時が...

痛み止めを処方された後の再診で

飲んでも痛みが完全に無くなる事はなかったと先生に伝える

 

首をかしげながらも

また1週間分の痛み止めと抗生物質ミノサイクリンを処方される。

 

もう先生と会話しててもめんどくさい感じが伝わってくる。

 

めんどくさがられてもいつかは治ると信じてるから

そりゃ通うよね。

 

こっちだって治れば行く必要なし。別に好きで通ってるわけじゃない。

 

いや、ダメだ。

 

自分の行動で勝手に性病になってるのに

誰かのせいにしたくなってきてる。

 

そんな事を考えつつ

 

当然、前と同じようにミノサクリンを飲んでも症状は変わらない。

痛み止めも効くは効くけど鈍痛が完全には無くならない。

 

飲み終えた1週間後

最初の通院から約5か月。

 

ついに

 

ついに先生からあの言葉を聞くことになる

 

 

「すみません。もう僕じゃわからないから紹介状を書くので別の病院で診てもらって下さい。」

 

「大きい病院に行くか、僕の知り合いの○○先生の所とかどうかな。」

 

 

いままでいろんな病院行ったことあるけど医者から『わかないから』なんて言葉初めて聞いたかも。

「はあ。」

そんな一言しか出てこなかった。

 

この時は中途半端な抗生物質の処方で、菌が体の奥に侵入してしまい、後遺症を引き起こす可能性がある事なんて思ってもいなかったから。

 

まあ、ある意味正直な人なんかな?

ぐらいに思ってしまった。

あとは5か月も通ってほとんど症状が改善しない事が

このままここに通っても治らないかもという思いが

違う先生に診てもらえて原因が分かるかもという考えが

 

 

うまく言葉にできないけど

 

見放されたことにあまり怒りを感じていない自分がいた。

 

 

とにかく、この時は怒りよりも次の病院選びを失敗しない様にしないとって強く思った記憶がある。

 

どの病院に持って行っても大丈夫な様に書いてもらった紹介状を受け取った僕は

またネットで病院を探すことになるのであった。