慢性前立腺炎からの脱出

慢性前立腺炎になったひとりの男の戦いの記録である

初めての直腸診で変化が

2件目の病院を決めた。

先生が合わない可能性を考慮し紹介状を使わずに受診する事にした。

 

もう失敗したくないけど。

こればっかりは受診してみないと分からないから。

 

この時の鈍痛・違和感を数値で表すと10の内9ぐらい。

 

ほぼピーク時の痛みを維持してた。

 

 

いざ、受診。

すると40代ぐらいの先生が。

とにかく今までの経緯を説明。前の病院で分からないと言われた事も伝えた。

 

私「尿検査で蛋白が出ていないのに痛みが引かないので分からないと言われたんです。」

 

先生「分からないって言われたの?ん~。じゃあとりあえず尿検査しましょう。」

 

私「分かりました。」

 

 

尿検査後。

 

 

先生「確かに蛋白は出てないね。そしたら直接肛門から指を入れて前立腺を刺激する検査をしますね。」

 

私「え?はい。分かりました。」

 

 

足を抱える形で恥ずかし固めの様な格好を指示される。

恥ずかしいがここは我慢。

 

 

先生「はい、力抜いてね~。どうですか痛みはありますか~?」

 

 

中に指を入れて前立腺の部分をゴリゴリと押される。

 

 

私「んー、アッ~ツゥー痛みッはっありッますっぅ。」

 

 

30秒~1分ほど比較的広範囲?をゴリゴリ。

 

 

先生「はい。そしたらもう一回尿検査です。」

 

私「ふぅ~。分かりました。」

 

 

刺激されたからかさっき尿検査で出したばっかりだったが比較的すぐ尿が出た。

再度呼ばれ説明が。

 

 

先生「うん。しっかり蛋白が出ましたね。炎症が起きてます。」

  「通院してから3~4か月以上痛みが続いてる様だと慢性化しているという事になります。あなたは“慢性前立腺炎”です。」

  「細菌が原因で慢性化してるので細菌性の慢性前立腺炎という事になると思います。」

 

 

ここで初めて病名をちゃんと言われた。

そうか、俺はやっぱり性病が治ってなくて痛みは前立腺炎からなんだ。

そしてもう慢性化してるという扱いになるのか。。。

 

今まで散々、蛋白がでないから分からないって言われてきたけど。

直腸診で蛋白が出てハッキリと病名を言われたことで

なにか心に変化を感じた瞬間だった。

 

そして初めから直腸診もしてくれたし、この先生ならなんとかしてくれるかも。

そう思わせてくれた。

 

先生「とりあえず広範囲に効く強めの抗生物質を1週間分出します。セルニルトンっていう薬もあるけど、弱いし飲み続けると痛みが引かないことによって依存してしまう人もいるので今回はやめといたほうがいいでしょう。」

 

私「分かりました。ありがとうございます。」

 

先生「じゃあ1週間後に。」

 

診察は終了。どんな抗生物質を処方されたかドキドキして見てみると

この先生が処方した薬は【レボフロキサシン500mg】だった。

 

ニューキノロン系で最初の病院でも効いた感覚が1番あった抗生物質だ。

しかも500mgと前の病院は250mgだったから倍のヤツ。

 

うん。そうそう。これを痛みが取れるまで飲み続ければいいんじゃないかと思っていたヤツよ。よかった~。

 

意気揚々と飲む。

 

うん!痛みが少なくなってきている!!

3~4日すると痛みの体感は10の内6ほどに減少。

 

さらに、直腸検査をしたからかより痛みが引いてる気がする。なんかニキビをつぶした時の様な感じなんかな?ゴリゴリやって出した蛋白が痛みの原因だったのかな。炎症ってことはニキビみたいなもんでしょ。つぶせば跡は残るけど痛みは早く引くもんな~。

 

直腸診にはそんな効果もあったのかと思わせるほどの痛みの引き様。

あんだけ通った最初の病院では感じられなかった感覚が。

 

1週間後の再診時には痛みの体感は10の内4ほどに減少していた。

 

 

よっしゃー!これを痛みが無くなるまで続けれれば治るかも!!

そんな希望を抱けた瞬間だった。

 

 

ただ。

ただね~。

 

そんな甘くなかったのよ。

 

確かに直腸診(前立腺マッサージ)とレボフロキサシン500mgの単回投与1週間は効果があった。

 

 

でも1週間後に先生からこんな話をされる事になるなんて。

世の中思い通りには行かないもんだね。